ユーザはいくつかの異なるプロジェクトで共用するために追加の sty ・ cls ・ bib および tex などのファイルを作成することもあります。tex のソース・ファイルをタイプセットするときに、それらのファイルが同一のフォルダ内にあれば、TeX や LaTeX にはきちんと読み取ってもらえますが、ファイルの多重コピーをコンピュータ上に保持しなければなりません。

すべての teTeX プロジェクトに対してこれらのファイルを読み取り可能にすることができます──タイプセットを TeXShop から行なうにしろ、ターミナルから行なうにしろ。そうするためには、ホーム・ディレクトリ内のライブラリ・フォルダに texmf という名前でサブフォルダを作ります。そして tex と bibtex という名前でサブフォルダを作ります。tex フォルダ内には latex という名前のサブフォルダも作ります。これらのフォルダに個人的なファイルをしまっておきます。

TeX は ~/Library/texmf/tex ないしはこのディレクトリ以下のサブフォルダ内にあるすべてのファイルを検知します。LaTeX は ~/Library/texmf/tex/latex ないしはこのディレクトリ以下のサブフォルダ内にあるすべてのファイルを検知し、BibTeX と MakeIndex はそれぞれ ~/Library/texmf/bibtex あるいは ~/Library/texmf/makeindex にあるすべてのファイルを検知するでしょう。これらのフォルダにファイルを追加した後で texhash を実行する必要はありません。

他の UNIX マシンにおいて、TeX は個人的な入力ファイルの所在を環境変数( TEXINPUTS ・ BSTINPUTS および BIBINPUTS )の設定により知らされることもあります。これは Gerben Wierda の teTeX ディストリビューションでは通常は不要ですけれども、特別な状況ではそうすることもできます。Mac OS X では ~/.MacOSX/environment.plist という名前のファイルをホーム・ディレクトリに作ることで、環境変数についてプログラムに知らせることをユーザに許可しています。これらの環境変数はすべてのユーザ・シェルおよびすべての Carbon と Cocoa プログラムに読み込まれます──ですから、このファイルを作るに際しては注意を払うべきです。

下にあるのは Nathan Potter さんが送ってくれた environment.plist ファイルのサンプルです ; ありがとう! さらなる詳細については、 http://developer.apple.com/qa/qa2001/qa1067.html でお調べください


上級向けのヘルプ
スタイルとマクロを teTeX に追加する