バージョン1.34以降ひきつづき1.35でも、TeXShop には pdfsync という機能があります:プレビューウインドウ上の一点をクリックすると、その箇所に応じてソースウインドウをアクティブにするとともに、ソースコード内の相当する行を選択します。この機能を使うには 「pdfsync.sty」 「pdfsync.tex」 「pdfsync4context.tex」といったファイルを ~/Library/texmf/tex/latex ・ ~/Library/texmf/tex/plain および ~/Library/texmf/tex/context にそれぞれインストールしておく必要があります。もし古い「pdfsync.sty」があるなら、~/Library/texmf/tex/latex から取り除いておいてください。そのうえで、TeXShop のディストリビューション内にある新しいファイルを、それぞれ適切なフォルダにドラッグしてください。~/Library はユーザのホーム・ディレクトリにあるライブラリ・フォルダのことです。texmf ・ tex ・ latex ・ plain ・ context といったフォルダを作る必要があるかもしれません。
【補足】
- 上記以外にも、~/texmf 内の対応する各フォルダ(~/texmf/tex/latex ・ ~/texmf/tex/plain ・ ~/texmf/tex/context)にインストールすることで利用可能になるようです。
- また最新の小川版パッケージには pdfsync.sty が収録されていますので、改めてインストールする必要はありません。
TeXShop 1.35 には Claus Gerhardt さんと Will Robertson さんによる追加の AppleScript が付属しています。以前のバージョンからアップグレードする場合、これらのスクリプトは手動で追加してやる必要があります。
デフォルトのマクロセットを少しもいじっていないのであれば、~/Library/TeXShop 内の Macros フォルダを丸ごと取り除くことで、新しいマクロを導入できます。Macros フォルダを取り除いたままの状態で TeXShop を立ち上げると、最新のマクロの入ったフォルダが新たに生成されます。Macros フォルダの中のファイルを捨てるだけでは不十分です ; フォルダ自体を取り除かなければなりません。
デフォルトのマクロを編集してしまっており、新しいマクロセットは単に追加したいというのであれば、いったん Macros フォルダを別の場所に移動させ、TeXShop に新しいマクロセットを生成させます。その後で以前からのマクロを、マクロエディタを使って追加してください。
TeXShop 1.35には Will Robertson さんによる新しいテンプレート集が付属しています。が、このテンプレートも自動ではインストールされません。~/Library/TeXShop 内のテンプレートフォルダを丸ごとデスクトップに移動させておくことでインストールします。そのままの状態で TeXShop を起動すると、最新のテンプレートを含んだテンプレートフォルダが新たに生成されます。その後、デスクトップに置いたフォルダから、自分で編集したテンプレートを、新しく生成されたフォルダ ~/Library/TeXShop/Templates へと移します。